第六大陸 / 小川一水
最近この作者にはまってます。 本屋の平積みで見つけた「老ヴォールの惑星」で久しぶりにSFの楽しさを思い出せてもらいました。 SFの楽しみ方のひとつは「ホノボノ」ですよね。 (おか

上井燿さんのブログ記事

前へ[ 脳髄工場 / 小林泰三 ]
[ 昨日今日はじめた若造には負けられぬ ]次へ
最近この作者にはまってます。
本屋の平積みで見つけた「老ヴォールの惑星」で久しぶりにSFの楽しさを思い出せてもらいました。
SFの楽しみ方のひとつは「ホノボノ」ですよね。
(おかげで、ブラッドベリとか読み返しちゃったりしてます)


さて、ご紹介する「第六大陸」、舞台は「月」です。
土木のエキスパート達が月に人類が住める建物を建てちまおう、って約10年間奮闘するオハナシです。
(どんな建物かは読んでのお楽しみ)

何が良いかってヒロインがイイッ。
なんと初登場13歳、相手役は初登場25歳、その差12歳!!
夢があるじゃあないですか。
全国の隠れ幼児愛者の諸兄にオススメの一冊です。



・・・じゃあ、なくて。
本質はSFです。
それもチョットだけ未来のお話。
手を伸ばせば届きそうな、実現も無理じゃないと思わせる夢ですね。
生コン使って月面に○○○○を建てちまおう、って感じで、そういう科学的検証もSF好きには楽しめるところではあるんですが、SFに縁遠い人にもこの作者の作品はオススメできます。
実は、この作品は登場人物の善良さにこそ魅力があると思ってます。
なんか、ミンナ夢あふれてていいんですよね。
辛口の批評家であれば「人物描写が稚拙」とか言うでしょうが、設定が善良だから楽しいです。

とにかく、敵も味方もイイヤツらばかり。
中盤以降、アメリカさんと争いますが、争う相手もイイヤツらなんで、戦ってる気がしません。
どいつもこいつも宇宙に対する愛があふれてる連中ばかりで心が温まります。




これを読んだので、文頭で述べた通り、ホノボノSFが読みたくなって、「ウは宇宙船のウ」とか久々に読み返しちゃったりしてますが、古典的名作とされるそれらと比べても、得れるホノボノ感は小川一水作品の方が上です。
まあ、極論でしょうが。
ジャンプノベルズがデビュー作の作者なので、若年層向けの作品も多いのではありますが、SFに必要な科学的検証もしっかりされてるます。
まあ、とりあえず読んでみてください。



# 「R is for Rocket」を「ウは宇宙船のウ」って約す翻訳者に脱帽。




次回予告
福井晴敏待望の新作。
「Op. ローズダスト」
ノンビリと読んでるので、そうとう先のお話になりそうですが・・・。
今回も「オッサンとワカゾウ」が主役なコンセプトはかわってなさそうなので、期待大です。
loading
loading
上井燿さん
お友達人数:89人
spacer
spacer

© 2011 Internet Revolution