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「三人麻雀を格闘倶楽部に導入したいんだけど考えてもらえないかな?」
数年ほど前、森山プロから依頼を受け、試行錯誤を繰り返しながらできあがったのが、
麻雀格闘倶楽部5から登場した三人打ち麻雀である。
通常のサンマと違うのは、ツモリ損が無い点である。
子方であれば出アガリ8000点の手であればツモると2000点、4000点の都合6000点の収入にしかならず、
出和了りより2000点分少なくなってしまうわけである。
その部分を改良し、子方のマンガンツモアガリを4000点オール、親ならば6000点オールにしたわけである。
おかげさまで好評とのことで、作った側としては嬉しいかぎりである。
台パンをするお客さんを見ることがたまにある。
マナーとすればいかがなものかと思うが、
それだけその人は真剣に麻雀と向き合っているんだろうと考えると微笑ましくなってしまうのはわたしだけだろうか?
麻雀は遊びである。
遊びであるならば一所懸命にならねば遊びにはならないだろうというのがわたしの考え方である。
明日の火、あすびが変化して遊び、あそびに変わって行ったとも聞いたことがある。
つまりは、明日の火になるように懸命に楽しむ行為があそびということなんだろう。
大人になれば皆仕事を抱えたり、大切なひととの切ない時を抱え込まねばならない。
そうであるならば、明日のエネルギーを養うためにつかの間、抱え込んでいるものを忘れるために遊び、
麻雀は存在しているのではないだろうか。
一ヶ月か二ヶ月に一度の割合で、動物作家の畑ムツゴロウさんと麻雀格闘倶楽部を楽しみにいかせていただいている。
大抵はコナミのショールームで遊ぶことが多い。
多忙を極めているような畑さんが、
「今日は仕事が詰まっているのでサンマを2・3回位あそびましょう。」
そうおっしゃりながら、5回6回とゲーム数が増えていく。
「畑さん、仕事のほうは大丈夫なんですか?」
「いや今調子がやっとあがってきたところですから、今止めるわけにはまいりません!!前原さんが忙しいでしたら先に帰られてもいいですから・・・」
そんな会話が幾度か続く。
「そろそろ業務の終了のお時間なのですが・・・」
スタッフの女性のかたが申し訳無さそうに我々に告げにくる。
時間をみるとすでに4時間以上プレイしていたことになる。
「仕方がありませんね。」
畑さんが名残惜しそうにつぶやく。
少年だった頃、私たちは空き地で野球やメンコやカン蹴りを夕暮れまで遊び続けた。
母親たちが迎えに来るまであそんだものである。
中には帰るのを嫌がり母親に耳をひっぱられ帰る子もいた。
どうしても帰りたくなかったのはなぜなんだろう。
畑さんをみているとそんな遠い昔の自分達を思いださせるものがある。
その分だけ麻雀というゲームが包容力のあるあそびなんだろう。