前へ[ 瑛、おめでとう! ]
[ やっと一段落 ]
次へ 
夏休み勉強すると言いつつ全くやって無いません。
来夏です。
もうすぐ7月が終わるので、お題をやろうと思います。
お題は「夏の出来事」だぞ~んw
さあ、やるべやるべ。
*・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・゜・*
『夏の出来事~徒労の昼休み~』
夏は嫌いではない。
むしろ好きだ。
だが、夏の学校はどちらかと言えば嫌いなほうである。
教室にはクーラーが置いてあるのだが、こんなに暑い日にも昼食の誘いがあってわざわざ屋上に連れ出されるからだ。
その辺を考慮して中庭の木陰とかならいいのに……。
と胸中でブツブツ言いながら昼食時間に早々と教室から抜け出す。
今日はどうしても女子高生に昼食に誘われるのは嫌だったので、誘われる前に逃げ出してきたのだ。
向かう先は木陰がたくさんある中庭。
殆どの生徒はクーラーが利いてる教室で食事を行うため、中庭には誰も居なかった。
適当に近くにあった木陰のしたで、朝コンビニで買ってきたパンを早々と食べ、そのまま仰向けに寝転んだ。
中庭に来た理由は人がいないと言う理由でもあるが、中庭で昼寝するという目的があったためだった。
教室にいると必ずと言って良い程誰かに話しかけられるため、校舎外で一番涼しい場所がある中庭で昼寝をすることにしたのだ。
元々昨日はあまり眠れなかったため、心地よい眠気がやってくるのにはさほど時間はかからなかった。
うとうとしてきて、瞼を閉じた時、
「あー!瑛りんはっけーんv」
思いがけない邪魔が入った。
しかもとびっきりうるさい邪魔が。
かといってこのまま無視し続けてもますますうるさくなるだけなのは目にみえているので、仕方なく起き上がる。
そこにいたのは予想通り女子の中で今一番かかわりがあるあいつだった。
「あれ、もしかして瑛りん不機嫌度MAX?」
こっちの気も知らず首をかしげなからそう尋ねてくる。
っていうか「瑛りん」ってなんだ。
一つため息を吐き、
「ああ、お前がきたからな。それより「瑛りん」って俺の事じゃないよな?」
「まさしくその俺ですぅ。」
はは、満面の笑顔。
一遍本気で殴りたい。チョップじゃなくグーで。
そんな衝動を何とか押さえ込み、とにかくその呼び方を辞めさせることにする。
「その呼び方やめろ。」
「ええー、何でよー。「瑛りん」って可愛いじゃーん。」
「可愛いくない。例え可愛かったとしてもそんな呼び方されても迷惑なだけだ。」
「心のちいさか男ですねー。せめて一日だけでも「却下。」
最後まで言わせず、即刻却下する。
こいつにはこれぐらいが丁度良いのだ。
酷いことは全くない。
「んじゃ、瑛様でw」
「…チョップが欲しいのか?」
わざと作り笑いをしながら殺気を放つ。
相手はそんなことさして気にした風にはせず、まだ続ける。
「じゃあ、「瑛たん」は?」
「却下。」
「んー、サエテルは?」
「却下!」
「瑛っち!」
「却下!!」
「瑛ちゃんv」
「問題外!」
「プリンス!」
「論外!」
「王子様w」
「チョップ降臨!」
勢いよく右手を振り下ろし、思いっきりチョップを見舞ってやる。
相手の反応は
「いっっつぁーーーーーーーーーーーーー!!!」
……いくらなんでもオーバーだろ。
いつもはそうすかさず突っ込むが今日はそんな気力もなかった。
というか、そんなに呼び方変えたいのか、こいつは。
向こうがオーバーリアクションしたあと頭を抑えて悶絶してるのを良い事に、その間に木に寄りかかって目を閉じる。
今度こそ眠りにつことした瞬間、
「瑛、寝ちゃダメーーーーーーーーーー!!!」
と言う声とバッチーーンという人の肌を思いっきり叩く音が聞こえた。
次の瞬間、顔面にが酷く痛くなり今度はこっちが悶絶することになった。
「あ、ごめーん。勢い付けすぎちゃった。」
「お前、全然悪いと思って無いだろ!!」
「うん♪不思議とw」
人の顔面をかなり威力で叩いといて、満面の笑みでそう言えるこいつの脳内を調べてみたい。
顔面の痛さと相手のあまりの反省の無さに愕然とし、もうチョップする気すら失せてしまった。
だれか、この暴走女を止めてくれ。
「でも、瑛も瑛だよー?私をほっぽいといて寝ようとするから天罰が下ったんだよ。」
「もしさっきのが天罰だったとしたら、神様はかなりお前のことひいきしてるな。」
「えへへ、それほどでも~♪」
「褒めてないから。」
「あら、バレちゃった!」
「バレる以前の問題だろっ!」
あー、いつの間にかまたこいつのペースになってる。
いつもこうだ。
いつの間にかこいつのペースに流されてる自分がいる。
なんなんだ、こいつ。
「頼むから寝かせてくれ。昨日あんまり寝てないんだよ。」
「えー、それじゃ私めっちゃ暇になるじゃーん。」
「知るかよ。教室に戻って他の奴と喋ってこれば。」
「教室戻るの面倒くさいもん。って、コラー!寝るなーー!」
このままだと収拾がつかないので、寝たフリをして諦めさせることにする。
これ以上睡眠時間を削られて堪るか。
「瑛ー?もしかして、爆死モードですかー?」
それを言うなら爆睡モードだ!勝手に殺すな!!
「コラー!無視するなー!無視はイジメの第一歩だよっ!」
知るか。
「起きないと、チューしちゃうよー?」
いつの時代のセリフだ。
「あれー?まさかホントに寝ちゃってるー?」
そうだ、寝たんだ。だから早くどこかに行ってくれ!!
「もう、仕方ないなー……。」
隣でゴソゴソと動く音がし始める。
やっと行ったかと気を抜いた刹那、頬に何かやわらかい物が触れた感触があり、固まる。
一拍遅れてガバッと起き上がり、隣を勢いよく振り向く。
「あっ、起きたー。やっぱり寝たフリだったんですねー。タチが悪いですよ?」
何事もなかったように、向こうは淡々と話す。
本当にこいつの脳内は一体どうなってるんだ!?
あまりのパニックに口を何度かぱくつかせて、
「ちょっ、おまっ、今っ!」
ようやく言えた言葉がこれ。
ダメだ。完全こいつのペースに流されてる…。
「今って…、ああほっぺにチューのこと?ほら童話によくキスしたら目覚めるって話多いじゃないですか。だから起きるかなって思って。」
「解説を訊いてる訳じゃないから!っていうか何で敬語!?」
「敬語じゃなくて丁寧語ですよ?全く、中学校で何習ってきたんですか?」
「丁寧語も立派な敬語だ!」
「そなの!?」
「そうだよ!お前こそ中学校で何習ってきたんだ!!」
あー、もう!頭が痛くなってきた……。
これで成績が学年トップだというのだが信じられない。
「でも、今って敬語流行ってるんですよ?」
「流行ってないよ。」
「うん♪流行ってない。」
「じゃあ、何で今流行ってるって言ったんだ!」
「突っ込んで欲しかったから。」
「お前のボケを突っ込むのどんだけ疲れるか自覚してないだろっっ!!」
「えー、瑛の疲労を私のせいにするつもりー?責任押し付けないでよ。」
「いや、事実だから!!現に今、お前のボケ連発攻撃で俺はかなり疲れてる!!」
「言いがかりだよー。そんなんだからほっぺチュー程度で動揺するんだよ。」
「あれは誰だってするだろ!」
「外国では挨拶代わりだよー?」
「外国ではだろっ!ここはれっきとした日本だ!」
「いいじゃない。唇にしたわけじゃないんだし。」
「あのなあ!そういう問題じゃ」
キーンコーンカーンコーン。
予鈴の音が虚しく耳に響いた。
結局、こいつのせいで一睡もできなかった……。
一気に脱力してうなだれる。
「瑛ってばー。」
「何だよ。」
「予鈴鳴ったよー。」
「知ってる……。」
「じゃあ、教室へレッツ・ゴー!!」
「って、ちょっと待て!引きずるなー!!」
こっちの静止も聞かず、ずるずると引っ張られる。
頼むから、誰かこいつをどうにかしてくれ!!
*・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・゜・*
今回はギャグ風味にしてみました。
一度書いてみたかったんです。
ボケボケのデイジーに振り回される瑛を。
でも、そんなに面白くないよねー…。
いつも以上に瑛が別人だし、ボケもビミョーだし……。
真のギャグは真のボケにしか書けないんだなと、今回書いてみて痛感しました。
ちなみに、
「えへへ、それほどでも~♪」
「褒めてないから。」
「あら、バレちゃった!」
「バレる以前の問題だろっ!」
っていうこのやり取り、私と姉のやりとりをそのまま使いました。
もうこのやり取り、殆ど日常化してます。はい。
ボケボケの姉をもつと、必然的に私がツッコミになっちゃうんですよね……。(-_-;)
突っ込まなかったら突っ込まなかったで色々とうるさいし…。
最後の瑛の叫びは、私の叫びでもあったりします。
という訳でお題消化完了です。
次のお題お待ちしてまーすw